著者校正(初校)

5月10日、20時に著者校正(初校)のゲラが、宅配便で届く。
その夜から早速、作業にかかるが、まずは校閲の方が入れてくれた「疑問出し」をチェック。これは単に、「表現をこう変えてみては?」という指摘の採否を決めるだけでなく、「文意がつかみづらい」と指摘されたような箇所については書き直しを行う。
以上のような「1箇所」の修正で済むものだけでなく、前後で内容的な矛盾を指摘されたところは、整合性が取れるように修正を加える。
こうした作業を1日半かけて終え、そのあとは全体を通し読み。しかし、与えられた日数が3日だったので、「目を皿のようにして」ではなく、「誤字」や「お互いに近接して同じ言葉が使われていないか」などを重点的にチェックした。そうした修正の結果が、はたして第三者の目からみて「改善された表現」になっているかを確認するため、今回は2人の人に参考意見を求めた。

ゲラの返却は5月13日で、約束の17時に出版社に行くと、まず3案用意されたカバーの装丁のなかからどれを採用するかを話し合った。結局、出版社の複数の編集者、ぼくの担当の編集者、そしてぼく自身の意見が一致し、装丁が決定。

つづいて、担当編集者が、戻したゲラを1ページずつめくりながら、校閲の方が入れてくれた指摘について、どの表現を採用するが、について意見を交わしながら、ひとつずつ決めていく。

担当編集者の方の話では、今回の校閲は「文学系」を得意とする方にまかせたので、余分な疑問出しなどがなく「正解だった」とのこと。これにはぼくも同意する。お互いに「文章表現」が好きなため、ときどき話が横道にそれながらも、たのしい検討のひとときだった。

再校ゲラは、はやくも来週の半ばにはこちらに届くと言っていた。その作業には1週間ぐらいもらえる、とのことなので、漢字も正字に直されたものとなるから、より実際に印刷される本の体裁に近づき、自分の書いた文章が一人立ちして世の中に出て行く気分を味わえることだろう。

再校ゲラの返却の際にも、出版社に出向く方針なので、編集の方とのやりとりが、いまからたのしみだ。
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