職業作家

黒井千次の自選短篇集『石の話』を読み終えた。

内容は:

ビル・ビリリは歌う (1961年)
首にまく布 (1969年)
声の山 (1975年)
石の話 (1981年)
袋の男 (1983年)
おたかの道 (1985年)
夜と光 (1986年)
庭の男 (1991年)
散歩道 (1996年)

の9編が収められている。

少なくとも、この9編を読むかぎりでは、後年のものほどよくなっている。
ちなみに、黒井が富士重工業を退職したのは1980年である。

「継続的な進歩」を可能にするためには、やはり、「職業作家」になる必要性があるのではないか。

ここ数年、芥川賞を受賞しながら、会社勤めを続けている書き手が何人かおり、ぼくはその人たちの熱心な読者ではないので、憶測だけでものを言ってはいけないとはおもうが、上記のようなことをおもわされる。
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