昨夜、夜になって読みかけの『仮往生伝試文』をひらいてみると、つぎは「命は惜しく妻も去り難し」という章に入るところだった。
もう10回以上読んでいる本なのに、この章題をみてハタとおもった。
いままでぼくは「命が惜しい」おちう部分をちゃんと理解して読んでいただろうか。
しばらく考えて、20年ほど前に鬱にかかったころのことが想い出された。
あのころは、よく「自殺」を考えた。
しかし、本当に思い詰めるといつも、「死んだら明日の朝日が見られない」という哀感を覚えたものだ。
さしあたり、いまのぼくにとっての「命が惜しい」というものの実体は、この感情である。
2011-12-01 09:36
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