辻原登著『東京大学で世界文学を学ぶ』から引用:
フォークナーはまた、こんなことを短篇小説について言っています。
「長篇小説では少々雑なところがあっても構いません。しかし短篇ではそうはいかない。今言っているのはチェーホフが書いたような短篇のことです。私が長篇小説を格が下だと見なすのはそのためです。つまり、短篇では一字一句も揺るがせにできないからです。」
引用は以上。
開高健の『輝ける闇』のクライマックスは、長篇の一部というより、あの部分だけで「短篇」とよんだほうがいいような凝縮感を漲らせている。
2011-10-26 00:38
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