黄昏

『千年の祈り』の2編目が「黄昏」という題だったので、下記の詩を思い出した。

  「楽遊原」  李商隠

  晩(くれ)に向(なんな)んとして意(こころ)適わず
  車を駆かって古原(こげん)に登る
  夕陽(せきよう) 無限に好し
  只だ是れ 黄昏(こうこん)に近し

  満たされぬ心のままに
  暮れ方の高原に登る
  空を染め輝く夕陽
  たそがれのせまるひととき

そういえば、ずいぶん前に刊行された本だが、岩波の「中国詩人選」とかいう叢書で李商隠の執筆を担当したのが、高橋和巳だった。

1990年代、NHKで「漢詩紀行」という番組をやっていた。案内人は、陳瞬臣氏、榊莫山氏などだった。
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